Events

第3回『今宮純クロストーク・ミーティング』開催レポート

05年シーズンのF1を語り合う――。
当サイト恒例の『今宮純クロストーク・ミーティング』の第3回が、クリスマスを1週間後に控えた12月18日、東京青山「ホテルプレシデント青山」で開催されました。今オフは、元F1ドライバー鈴木亜久里氏率いるチーム「SUPER AGURI Formula 1」の来季参戦の話題などもあり、各地から約60名のファンが駆けつけてくれましたが、注目はなんといっても今宮さんの用意してくれたクリスマス・プレゼント(サプライズ・ゲスト)! 果たしてその正体やいかに……? というわけで、師走の寒さも吹き飛ぶほどの熱気の会となりました。

 
□ 第1部 今宮純スペシャルトーク
〜05年シーズンを振り返る/新世代台頭のシーズンとジャパンパワーの戦績を総括〜
 
05年シーズンNO.1の話題は史上最年少チャンピオンの誕生だ。24歳と58日でスペイン人初のワールド・チャンピオンに輝いたF・アロンソ(ルノー)。第3戦マレーシアGPでの今季初勝利から、第4戦サンマリノGPまでの3連勝を含む全7勝は、新世代チャンピオンの誕生にふさわしい内容だった。そのアロンソと同じ7勝を挙げながら、エンジンの脆弱さに問題を抱え、21ポイント差でタイトルを逃したK・ライコネン(マクラーレン)の“速さ”も、今季のF1を沸かせたひとつだ。この両雄の闘いが最後まで白熱のシーズンを盛り上げた、05年度のF1グランプリ。その総括として今宮さんは「05年シーズンを沸かせたドライバー・ベスト10」を、下記のように挙げてくれた。
長いシーズンの取材エピソードを交えての「Jun's・ベスト10」にファンも興味津々。第1部からトップスピードでのトークイベントが開幕した。
 
「05年シーズン・ドライバー・ベスト10」
第1位 F・アロンソ(ルノー)
  今季はミスのないドライバーに成長。サンマリノGPでのM・シューマッハーを抑えての勝利では、守り強さも光った。フランスGPでは、たまたまホテルが一緒になったが、プレスに対する何気ない挨拶にも人間的成長、魅力を感じ取ることができた。
第2位 K・ライコネン(マクラーレン)
  F・アロンソとは逆の意味での存在感、大物感があふれるドライバーに成長。ここぞというときの“一撃の速さ”は、新世代ドライバーの中でも他を圧倒するものがある。
第3位 D・クルサード(レッドブル)
  新規参入のレッドブルを引っ張るチームの大黒柱としてふさわしい活躍。昨年のマクラーレン時代と同じポイントを新興チームで挙げたことは、賞賛に値する。
第4位 J・トゥルーリ(トヨタ)
  コンストラクターズ・ランキングで堂々の4位に輝いた今季のトヨタチームの躍進を、序盤戦の活躍で盛り上げた。 
第5位 J・バトン(BARホンダ)
  ドライビングが抜群に上手い。縁石にほとんど乗り上げずに走るライン取りの感覚は、ドライバーの中でも随一。その結果としてタイヤにも優しい走りができる。あとはレースをいかにまとめるかが課題。
第6位 M・シューマッハー(フェラーリ)
第7位 F・マッサ(ザウバー)
第8位 N・ハイドフェルド(ウィリアムズ)
第9位 G・フィジケラ(ルノー)
第10位 R・シューマッハー(トヨタ)
 
□ 第2部 オールJAPANチーム「亜久里ホンダ」について語ろう
〜11番目の新チーム「SUPER AGURI FORMULA 1」の意味と期待〜
 

 

第2部のメインテーマは「SUPER AGURI FORMULA 1」の来季参戦について。申請書の不備などから再エントリーが余儀なくされた同チームについて、サプライズ・ゲストを迎えてその期待や意味を多いに語り合う予定で幕を開けたセカンドステージ。ところがここで、今宮さんも“想定外”の思わぬハプニングが。司会者の紹介と同時にドアが開き、T-SQUAREの「TRUTH」に乗って登場していただく予定が、ワンテンポ早くドアが開いてしまったために、紹介よりも先に「あっ、BSのハマジマさんだ!」と、その正体(?)がバレてしまったのだ。これには、サプライズ企画を一人で練っていた今宮さんも苦笑い。サプライズ・ゲストが“ハプニング・ゲスト”になってしまったのだ。それでも(株)ブリヂストン(BS)・浜島裕英モータースポーツ(MS)タイヤ開発室長の登場で、第2部も一気にヒートアップ。熱いステージとなった。

オフシーズンテストの行われていたスペインから帰国直後という浜島氏、まずは05年シーズンを「今季は不戦勝の1勝(アメリカGP)を含む18敗という最悪のシーズンでした。開発が半歩遅れるとこういう結果になるんだということを、痛感させられました」と振り返ってくれた。また、オフシーズンテストについても「フェラーリが、トヨタやウィリアムズなど新たにBS陣営に加わったチームとタイヤデータを共有することを受け入れてくれたことが大きい。そのためミシュラン陣営ミシュラン陣営に比べて少なかった走行距離の問題も解消され、テストは順調に行っています」と現状を語ってくれた。この発言には「あのフェラーリが、テストデータの共有を受け入れ?」と今宮さんも驚きを隠せなかったが、このあとさらにこんな秘話(?)も。
「実は昨夜、家で酒を飲んでいたら突然、マイケル(M・シューマッハー)から電話がありまして、今回のテストで見つかった課題を早く修整して欲しいと言われました。もともと今回のデータは、1月に行われるテストにフィードバックする予定になっているのですが、このオフも休まないで頑張って欲しいと、ハッパをかけられまして。おかげで酔いが一気にさめました(苦笑)」

 

「えっ、あのマイケルが浜島さんの自宅まで電話をしてくるんですか?」
ファンの驚きを代弁して質問する今宮さんに、浜島氏が次のように答えてくれた。
「とにかく彼は熱心な男。常に極限まで求めてくるので現場は大変ですが、我々としては出来る限りそれに応えたいと思っています」
元王者のタイトル奪還に賭ける思いと、それに応える現場の熱気をこんな言葉で披露してくれたが、気になるのはライバルのミシュランが06年限りでF1撤退を表明。それだけに両陣営にとって、来シーズンは絶対に負けられないという点だ。
「実際に今回のテストでも、ミシュラン陣営は大型トレーラーを8台も持ち込んできました。それに対して、我々は4台(苦笑)。大変な気合を感じました」
勝利に対する思いは、BS陣営も負けてはいない。実は06年シーズンはBSにとって、F1参戦10年目に当たる。その節目のシーズンをタイトルで飾る、というのが全社を上げての願いなのだ。「先日も、渡辺(恵夫)社長から“絶対に勝ち逃げを許すな”というメールが届きました」。

来季のF1は浜島氏も「なんとかうまく船出して欲しい」と願う「SUPER AGURI FORMULA 1」に加え、タイヤ戦争も激化は必死。ファンにとっては目の離せないシーズンとなりそうだ。 
 

Special thanks

株式会社ブリヂストン様(Mr.Hamajima、Mr.Iwamoto)
F1グランプリ特集様(Miss.Hoshiba)
東京中日スポーツ様(Mr.Akemura)
ホテルプレシデント青山 様(Mr.Nakamoto)

Index