News Eye
「迎春のご挨拶」&オフ・テストの見どころ紹介
2014.01.17

 迎春。今シーズンも宜しくおつきあいください──。

 間もなくオフ・テスト開始、今年は次の3回が予定されている。
1月28〜31日へレス(4日間)、2月19〜22日バーレーン(4日間)、2月27日〜3月2日バーレーン(4日間)、のべ12日間だ。シェイクダウン・テストとして低速コースのへレスで“システムチェック”を行うのは例年と同じだが、今年はそのあとバルセロナではなく中東バーレーンで本格的な熟成テストが進められることになった。
 
これはチームにとって大きな意味がある。2〜3月時期の現地平均気温は20〜25℃、スペインより暖かくて雨もなく走行条件としては理想的。マシン全体のクーリング(熱処理など)を実戦レベルで試せるからだ。ご存知のように2014年はテクニカル・レギュレーションの大変更によって、ニューマシンにはニューパワーユニットが搭載されすべての補機類が一新される。その耐久性や信頼性の確認が最優先されるだけに、スペインより遠い中東ではあるが“ダメだし”をするにはうってつけなのだ。

 また初回へレス後に2週ほど空いて第2回テストがあり、その間に問題個所の確認や対策、改造などを行う時間が取れる。この時期はまさに「時間との勝負」。さらに5日後の最終テストで“ファイナルバージョン”の総仕上げをこころみ、3月16日の開幕戦に照準を合わせて行くことになる。今年の3段階オフ・テストは「ホップ・ステップ・ジャンプ」ととらえられ、へレス後の“バーレーン8日間試走”が開幕前哨戦の勝負どころとなる。

 さて話題は変わるが、2013年末から新年にかけてはショッキングなニュースが相次いだ。年末に起きたM・シューマッハ氏のスキー事故については、いまもなお重篤状況に変わりは無く、ただただいまは奇跡を祈るばかりだ(一部報道で楽観的な見方があったが決してそうとは思えない・・・)。

 エンジン・ビルダーとして過去に活躍されてきたB・ハート氏が亡くなった。ドライバーであり名チューナーでもあり、プライベートの立場で奮闘されたハート氏の御姿を現場で見てきただけに、訃報には驚いた。

また“バトン・パパ”、ジョン・バトン氏の急死も信じられない思いだ。昨年の最終戦ブラジルGPで談笑して「また来年会おう」と笑っていたジョンさん。息子のレースに必ず同行し、朝から晩までサーキットに居てサポートレースも観戦していた生粋のモータースポーツマンだった。白ワインが大好きでBAR・ホンダ時代に同じホテルになった際、夜更けまで痛飲した想い出がある。シーズンイン直前だけにジェンソンの心境は察してあまりある。お悔み申し上げます──。

 再び話題を変えよう。1月10日にブラジルのTVグローボ局の依頼で、「A・セナ没後20年特別企画プログラム」のインタビューを受けた。都内ホテルにて約3時間、ポルトガル語・英語・日本語が飛び交うなか、彼らの質問だけでなく、日本のファンにとってのセナの存在をあえて語った。他にも国内関係者に取材をしてきた彼らは「いちばん興味深い話だった」と言ってくれたが、どういう番組になるか。4月末には完成するので「DVDを送ります」とのこと。

また今回彼らは、まず先に日本に来てくれ、その後にシューマッハ氏やヨーロッパの関係者(R・デニス氏、M・ブランドル氏、G・ベルガ―氏ら)をインタビューする予定になっていたという。僕など後回しにして、12月にシューマッハ氏のところに行っていたらよかったのにと思うと、とても残念だ。

 12日には富士スピードウェイで行われた「第7回スーパーママチャリ7時間耐久レース」に出向いた。極寒の中、1400チームが参加、3万1000人でパドックは超満員(!)。場内サプライズ解説を担当しながら、こういうサーキットでみんなが遊ぶイベントもモータースポーツを知っていただく一助になると感じた。

「サーキットをチャリで走ってみてコースがいかに難しいか、縁石とかカーブの角度とかイマミヤさんがTVで解説する意味がよく分かりましたよ」。「最後のスーパーフォミュラ・デモランにはたまげました。チャリだと1周10分がやっとなのに、速い、速い(!)。今度はほんもののレースを見たくなりました」。

 こういう声をママチャリストたちから聞いていると元気になってくる。2014年最初の現場取材が“ママチャリGP”、ちょっと変だが楽しい一日を皆さんと過ごせた。参加チームにはマクラーレンならぬ「マクラーレソ・ホンダ」がいたり、スーパーアグリ・カラーもいたり、クマモン・コスプレもいたりしてもうなんでもあり。
皆さんそれぞれが“F1LOVERS”だった。

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