Race Eye
第7戦カナダGPを「採点表」で振り返る
2013.6.18

 TV中継に映っていた人もあまり映らなかった人も、全部まとめて22人の「カナダGP採点表」をチーム順にチェックしていこう。

【Red Bull】
・ベッテル9点:2度のミスを切り抜けたPPウイン、冷やりとする場面があった。RB9はいつもと違いソフトなセッティングで、それはマシンの“ロール角度”でよく分かった。これを乗りこなした努力、一見楽勝に見えてそうではない彼の“進化”を評価。ここでアロンソを抑えたのは大きい。
・ウェバー6点:今季初の最速ラップをマーク。周回遅れとの接触は不運だが相手は新人だからもう少し警戒しないと。まる一年ずっと未勝利のままでいる。

【Ferrari】
・アロンソ9点:Rブルが勝っていないここに必勝意識で臨むも冷静な予選で3列目。いつもの挽回勝負に出て2位追走も決して満足はできまい。首位ベッテルと36点差、大きくはないが小さくもないこのギャップ。
・マッサ7点:予選でクラッシュ、来季シートを賭けて相当焦っているのが心配。8ポジションアップは善戦だが体は痛い…。

【McLaren】
・バトン6点:ワースト予選16位、モティベーションが低下するとレースが淡白になりがちなバトン。人が良い。もっとハングリーにならないと。15年HONDAの未来が心配になってくる…。
・ペレス7点:ブレーキング効率では若手ナンバーワンのスキルは認める。ハミルトン以上だろう。でもMP4−28では周回遅れが現状戦力の限界、イラついているのがよく分かる。

【Lotus】
・ライコネン7点:E21に忍び寄る“資金不足”の影、長所だったトラクション性能が引き出せない。タイヤも“冷え症”、アイスマンも凍りつくモントリオールだった。
・グロジャン5点:モナコからのペナルティーで“オジャン・グロジャン”、昨年2位が今年は13位。今回はおとなしかったから次は突撃モードにスイッチオンか。それを繰り返すのが彼のスタイル…。

【Mercedes】
・ロズベルグ6点:明らかに集中心を欠いていたのは、例の“テスト問題”のせいだろう。クレバーな彼はチーム見解とは異なる発言を、今後の裁判に影響を及ぼす可能性あり。
・ハミルトン7点:ブレーキングに悩み、走りを修正中。だがW04にはクイック・レスポンスがなく、思うように止まり、曲がってくれない。それでも予選2位はさすが“カナダ3勝男”のスキル!

【Sauber】
・ヒュルケンベルグ5点:Fインド時代には後片付けも進んで手伝っていた。移籍後はその気も起きないほどガックリの連続。昨年3位獲得チームも空力セット決まらず、人材流出の窮状が戦績に滲む。
・グティエレス4点:マシンに自信が持てない情況が続き、またもクラッシュ。序盤戦だけでもうかなりの修理マネーが費やされ、C32は“火のクルマ”状態。

【Force India】
・ディ・レスタ8点:チーム100戦目にダブル入賞を。予選でのミスに怒りながら、気持ちを切り替え1回ストップ作戦で7位へ。ミディアム56周走破はピレリでの“最長不倒距離”。
・スーティル8点:コース場のピアニスト、ペナルティーにもめげず連続入賞。

【Williams】
・マルドナルド6点:またしてもペナルティーまみれの不運。接近戦でリアクションが過敏すぎて裏目に出るのが玉に傷。
・ボッタス9点:昨年から一押ししていたバルテリ君、予選3位で脚光を。無名時代に大先輩ハッキネンから突然電話が、北欧の星は君だと。天性のコントロール能力、反応能力があの予選アタックで光る。決勝でもまわりの強豪を見ながらペースを維持、平凡な14位ではなくマシン限界での善戦だ。早くチームは長期契約で囲ったほうがいい、でないと獲られる…。

【Toro Rosso】
・ベルニュ9点:Tロッソ急速に上昇中。キーTDの手腕によってベストセットアップが構築され、彼のプッシュ走法とマッチ。予選7位、決勝6位は実力で得たリザルト、27戦目で“開眼”。
・リカルド7点:レース中にオーバーステア変調に苦しみ失速。何か見えない異常トラブルがあったのだろう。健全なチームメイト・バトルを展開中のふたり、中盤戦も彼らに注目を。

【Caterham】
・ピック6点:マルシアとの直近バトルに敗れ、決勝では18位。予選まではリードしていたのにもう一歩及ばず。
・デル・ガルデ4点:単独走行ならいいのだが、ブルーフラッグになると周囲が見えない。ウェバーに咎められても謝罪するのみ。

【Marussia】
・ビアンキ7点:レース自己最速ラップはヒュルケンベルグ以上。ウイリアムズを追いかけた17位は敢闘賞もの。後方集団のなかの“エース”。
・チルトン5点:評価することは何もない──。

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