Race Eye
2015シーズン序盤戦報告「春の総集編 その3」
2015.05.18

4月19日、第4戦ガルフエア・バーレーンGP(サヒール)
ライコネンがベルギーGPスパに強いのは有名だが中東バーレーンGPも“アイスマン”得意中の得意なのだ。昨年まで過去10回で表彰台6回、06年には予選22位から3位に駆け上がっている。

いきなり金曜FP1トップ。炎天下気温36度、路面53度コンディションで爽快な汗をかいたキミ。昨年から“ナイトレース”に変わり、午後2時からのこのセッションは条件が違うのでメルセデス勢は流し走行、ロズベルグ15位、ハミルトン16位。ホット条件下でもいつものようにFP1プログラムに臨んだフェラーリ勢が1−2にきた。

年のフェラーリは暑さに強い。SF15−Tシャシーは“熱害対策”でブレークスルーがあったと見られる。PU実戦パワーアップの秘密はそれで、第2戦マレーシアGP優勝で実証された。またタイヤの“熱ダレ”傾向も抑えられていて、前後タイヤがオーバーヒート気味になりカーバランスの狂う度合が小さい。

結果論でいうのではなく、“バーレーンに強いアイスマン”ד熱害対策”ד熱ダレ抑制”=『ライコネン久々の表彰台2位』になったわけだ。終盤ロズベルグを猛追し41回目の最速ラップを樹立、これはプロストと並ぶ歴代2位タイ記録でハミルトン24回の2倍近い。現役ドライバーでは断然トップ、ライコネンの「自己最速主義」が見てとれる。

4本ストレートが特徴のこのコースは中速連続コーナーでつながっていて、アップ&ダウンもかなりある。TV画面では分かりにくいがその部分がスパにやや似ている。ライコネンのスムーズ・ドライビングはこのコースレイアウトを攻めこむリズムにぴったり合い、一発の速さよりコンスタントな速さが際立つ。それがレース展開にはっきり出た。

ハミルトンはブレーキ変調が起きかかっていたが逃げ切って今季3勝目、危機を自力で克服したチャンピオンの強さを感じさせた。自身の21勝目が目前だった2位ライコネンは、今シーズン“ポジションアップレース”を続けてきている。初戦はタイヤ脱落トラブルでリタイアを余儀なくされたものの、11位→4位、6位→4位、そして4位→2位。

13年オーストラリアGP以来の復活Vを叶えるには、そうグリッドポジション前進あるのみ。本人も中盤に向けてそこにこだわり始めている。 

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